連邦高裁も特許無効の判断 J&J控訴棄却、「レミケード」打撃

 米連邦特別行政高裁は23日、米医薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の主力関節リウマチ薬「レミケード」の特許を無効とする判断を下した。

 裁判文書によると、連邦高裁は、今回の特許でカバーされた抗体が既にそれ以前の特許で公表されていると指摘。連邦高裁は特許を無効とする米特許商標庁の判断を支持し、連邦地裁判事の同様の判断を不服とするJ&Jの控訴も退けた。

 今回の判断はJ&Jと同社の稼ぎ頭であるレミケードにとって打撃となる。同日発表された2017年10~12月期(第4四半期)決算によれば、レミケードは他社の安価な医薬品との競争圧力を受けており、同期のレミケードの売上高は9.7%減の14億7000万ドルと、市場予想を下回った。

 同社は「今回の判断に失望している。特許やデータ保護などバイオ医薬品関連の知的財産権の保護により人生を一変させ、人命を救う未来の新薬の発見や開発への投資が可能になると考えている」との声明を発表した。

 1週間前には特許商標庁の特許審判部(PTAB)が、J&Jのジャンセン・バイオテック部門のブロックバスター医薬品、抗がん剤「ザイティガ」についても、特許が無効との判断を示していた。J&Jはこれを不服として連邦特別行政高裁に控訴する方針を示している。(ブルームバーグ Susan Decker、Jared S.Hopkins)