仮想通貨採掘で電力量膨張 アルゼンチン消費向け匹敵の可能性

中国のビットコイン採掘企業、ビットメインの採掘施設内を歩くエンジニア=2017年8月11日、内モンゴル自治区オルドス市(ブルームバーグ)
中国のビットコイン採掘企業、ビットメインの採掘施設内を歩くエンジニア=2017年8月11日、内モンゴル自治区オルドス市(ブルームバーグ)【拡大】

 2018年の仮想通貨をマイニング(採掘)する際に世界で必要になる電力が、アルゼンチンの総消費電力に匹敵する可能性があることが、分かった。米国や中国などで再生可能エネルギーを手掛ける企業にとっては、成長の原動力になるかもしれない。

 モルガン・スタンレーのニコラス・アシュワース氏率いるアナリストチームはこのほどまとめたリポートで、ビットコインなど仮想通貨マイニングに必要な電力は今年、最大140テラワット時に達する公算があると指摘した。これは世界の総消費電力の0.6%に相当するという。

 25年に電気自動車(EV)向けに見込まれる電力を上回る規模で、「仮想通貨の値上がりが続けば、マイニングのための消費電力も世界で増えるだろう」と見ている。

 同リポートによると、消費電力自体は世界の電力株牽引(けんいん)には小さすぎるとした上で、米ネクステラ・エナジーやスペインのイベルドローラ、イタリア電力公社(ENEL)など、風力や太陽光発電および蓄電に投資する企業にとっては重要な成長ストーリーだと指摘。また、再生エネルギーに投資する大規模石油会社や、新規仮想通貨公開(ICO)で調達した資金が支える再生エネルギー事業者も恩恵を受ける可能性があると付け加えた。(ブルームバーグ Tim Loh、Frederic Tomesco)