NY円、一時108円前半 日銀緩和縮小思惑で円買い

 26日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日銀の金融緩和縮小の思惑が広がって円買いドル売りが進み、一時、昨年9月以来、約4カ月半ぶりの円高ドル安水準となる1ドル=108円28銭をつけた。

 午後5時現在は、前日比85銭円高ドル安の1ドル=108円54~64銭、ユーロは1ユーロ=1・2426~36ドル、134円98銭~135円08銭。

 日銀の黒田東彦総裁が26日にスイス・ダボスで「日銀の物価目標の2%に、ようやく近づいている」と発言したと伝わると、円買いドル売りが優勢となった。その後、ドルはやや買い戻された。

 ここ数日は、各国要人らの発言に市場が敏感に反応した。ムニューシン米財務長官が26日に米テレビで、24日にドル安容認と受け取られた発言に関し「ドル安誘導するつもりはなかった」と釈明すると、1ドル=109円台半ばまでドルが買われる場面もあった。(共同)