“ねじれ解消”が投資を刺激? 減速気味だったインド経済、再浮上のワケ (4/6ページ)

 経済改革ペースが加速し消費・投資マインドを刺激

 さらに、モディ政権の政治基盤が一段と安定化するため、経済改革の進捗ペースが加速しそうである。インドの議会制度は2院制を採用しており、下院ではモディ首相が率いるインド人民党(BJP)を中心とした与党連合が過半数を占めている。

 一方、上院での議席は3割程度にとどまっており、経済改革に向けた法案が上院を通過することが困難な状況が続いていた。上院の議席は2年ごとに3分の1ずつ改選される制度であるため、両院間のねじれが解消するようになるまでには、相当の時間がかかると見込まれていた。

 しかし、一部の野党が政権支持派へ転向したため、2018年中にも与党連合が上院で過半数を占める可能性が高まってきている。さらに、上院議員は州議会を通じて選出されるが、2017年12月に2州(グジャラート州、ヒマチャルプラデシュ州)で行われた州議会選挙ではBJPが単独過半数の議席を獲得し、モディ政権支持の流れが続いていることを示した。2018年中には全29州のうち8州で議会選挙が予定されており、ここでBJPが議席を伸ばすことができれば、経済改革に向けた機運が一段と高まることになる。これは、国内の消費・投資マインドを改善することになるだろう。

リスク要因は環境規制の厳格化、欧米の金融政策