中国廃プラ輸入禁止、米への影響は (1/3ページ)

 中国が世界のプラスチック市場を一変させている。世界最大の資源ごみ消費国である中国は新たな規制の導入に伴い、海外からの廃プラスチックの輸入を停止した。これはリサイクル業界にとって悪いニュースだ。なぜなら中国は長らく資源ごみの主要な受け入れ先であり続け、リサイクル業者はこれを樹脂に加工してパイプやカーペット、瓶などに再生利用していたからだ。

 今や中国はあらゆる再生資源に代わり、新品のプラスチックの購入に乗り出している。これはプラスチック業界への投資熱が高まる中、数百万トン規模の増産分の売り込みに躍起になっているダウ・デュポンら米国の化学メーカーにとっては朗報だ。米国の汎用(はんよう)プラスチック輸出は2020年までに5倍に増えると見込まれている。

 米中貿易は双方向化

 シェブロン・フィリップス・ケミカルのマーク・ラッシャー最高経営責任者(CEO)は昨年11月のインタビューで、テキサス州にポリエチレン工場を2つ新設する計画を明かし、「再生プラスチックに取って代わり、需要は増えていくだろう」と述べた。

 中国が何十年もかけて構築した巨大なリサイクル産業はプラスチック製品を生産する最も安価な方法であり、経済成長を支えてきた。米再生資源協会(ISRI)によると、中国が昨年輸入した廃プラスチックは世界全体の51%を占め、最大の供給国は米国だった。

「米国はこの隙間を埋められる唯一の国」