世帯消費、3カ月ぶり減少 昨年12月 リフォーム・自動車が低迷

 総務省が30日発表した昨年12月の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は32万2157円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.1%減となった。住宅リフォーム関連への支出のほか、自動車購入が低迷したことが響いた。マイナスは3カ月ぶり。総務省は消費について「持ち直してきている」との判断を維持した。

 項目別では、設備修繕・維持や家賃などへの支出を示す「住居」が23.3%減となった。授業料などの「教育」は8.9%減、自動車購入を含む「交通・通信」は2.7%減だった。

 これに対し、国内旅行が伸び「教養娯楽」は5.5%増となった。「食料」は1.1%増。ホウレンソウなど葉物野菜の価格高騰でマイナスの影響を受けたが、外食が増えたことが押し上げた。「光熱・水道」や「家具・家事用品」もプラスとなった。

 サラリーマン世帯の消費支出は実質0.5%減の35万2076円で、3カ月ぶりにマイナスとなった。