市場混乱の沈静化図る 米連銀総裁

 米セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は6日、南部ケンタッキー州レキシントンで講演し、米株価急落の発端となった雇用情勢の改善に関し「強い労働市場の動きは、物価上昇に結びつかないかもしれない」と述べた。利上げに慎重な姿勢を示し、株式市場混乱の沈静化を図る狙いがあるとみられる。

 米労働省が2日発表した1月の雇用統計では、就業者数や賃金が強い伸びを示した。市場では、これが物価上昇につながって連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが速まるとの見方が強まり、株価が急落した。

 ブラード氏は、雇用の改善自体は「良いニュースだ」としながらも、「労働市場の良いニュースを直接、物価上昇に結びつけることには警鐘を鳴らす」と語った。(共同)