経常黒字、リーマン後最大 29年、21兆8742億円

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 財務省が8日発表した平成29年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は前年比7・5%増の21兆8742億円の黒字だった。増加は3年連続で、リーマン・ショック前年の19年(24兆9490億円)以来、10年ぶりの高水準を記録した。企業の海外収益の拡大に加え、訪日外国人旅行者の増加で旅行収支の黒字額が過去最高となったのが貢献した。

 経常黒字は比較可能な昭和60年以降で19年に次いで2番目に高い水準。経常収支のうち、企業が海外投資から得る利子や配当金の動向を示す第1次所得収支の黒字額は9・1%増の19兆7397億円に膨らんだ。

 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4兆9308億円の黒字。黒字は2年連続だが、黒字額は10・8%縮小した。輸出は11・9%増の77兆1955億円、輸入は13・9%増の72兆2647億円となり、輸入の伸びが輸出を上回ったため。

 サービス収支は7061億円の赤字と、比較可能な8年以降で赤字額が最少となった。旅行収支が1兆7626億円の黒字と、過去最大の黒字額となったのが寄与した。

 同時に発表した29年12月の経常収支は7972億円の黒字だった。黒字は42カ月連続だが、黒字額は前年同月比28・5%減少した。貿易黒字の縮小が響いた。