東証一時700円安 カネ余り相場「終わりの始まり」か 米長期金利上昇に警戒感 (2/2ページ)

日経平均株価の終値など各地の株安を示すボード=9日午後、東京・八重洲
日経平均株価の終値など各地の株安を示すボード=9日午後、東京・八重洲【拡大】

 だが足元では米物価が上昇するとの期待が高まり、FRBの利上げペースが加速するとの思惑から、米長期金利の上昇ピッチが急になっている。欧州中央銀行(ECB)も緩和縮小に動き始めているほか、8日にはイングランド銀行(英中銀)も早期かつ大幅な利上げの必要性に言及し、欧米の長期金利上昇につながった。金融政策は世界的に転換期を迎えているとの見方は多い。大規模緩和を続けてきた日銀をめぐっても、市場関係者の間では緩和を手じまう「出口」に向かうとの観測が絶えない。

 「米長期金利の上昇で、低金利やカネ余りを背景に株が買われる相場は『終わりの始まり』が懸念されている」。楽天証券経済研究所の窪田真之チーフ・ストラテジストはこう話す。

 日経平均株価は今週、1891円91銭(8.1%)下げ、株価が利益水準に対して割高か割安かを判断する目安となる「株価収益率(PER)」は13倍近辺まで低下し、近年の平均とされる14倍程度に比べて割安感が出てきた。ただ日米の株価は急落を繰り返し、投資家は相場の先行きを不安視しており、目先は株価が戻っても利益確定売りなどで上値を抑えられそうだ。

(森田晶宏)