タイ、4月から最低賃金2~7%引き上げ

北部チェンマイの市場。最低賃金引き上げが物価上昇につながるとの懸念もあるが、政府は問題なしとしている(ブルームバーグ)
北部チェンマイの市場。最低賃金引き上げが物価上昇につながるとの懸念もあるが、政府は問題なしとしている(ブルームバーグ)【拡大】

  • 中部プラチュワップキーリーカン県にある大規模農園でパイナップルの収穫をする労働者ら。タイは全国で最低賃金を引き上げる(ブルームバーグ)

 タイは先月、今年4月からの最低賃金引き上げが決定した。同国の中央賃金委員会によると、引き上げ幅は1日当たり5~22バーツ(約17~76円)となる予定だ。賃金引き上げが最終的に生活費の上昇につながるとの懸念もあるが、政府は経済に与える影響は小さいと反論している。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 同国の現在の1日当たり最低賃金は、地域ごとに300~310バーツとなっている。引き上げ後には308~330バーツとなる予定で、上昇率は2~7%となる。同委員会の幹部は引き上げについて「賃金は生活費など、各地域の経済状況に応じて引き上げていかねばならない」と説明した。

 賃金引き上げは雇用者の人件費上昇につながり、物価上昇を招くとの声も上がるが、政府は影響が軽微とみる。商業省は、引き上げによる製造業の製造コスト上昇率が0.05%にとどまるとの試算を発表し、物価上昇を懸念する理由はないとの見解を示した。