欧州委、ユーロ圏成長率を上方修正 今年2.3%、来年2%予想

 欧州委員会は7日公表した経済予測で、今年と来年のユーロ圏経済の成長見通しを上方修正した。一方、低いインフレ率が続くとも予想し、欧州中央銀行(ECB)を安心させる材料とはならなかった。

 今年のユーロ圏域内総生産(GDP)成長率予想は2.3%で、前年に記録した10年ぶりの高成長に近い水準に達すると見込んだ。昨年11月に発表した前回予測では2.1%としていた。来年の成長見通しは2%とし、ECBや国際通貨基金(IMF)が直近で示した予測とほぼ同じ水準に引き上げた。

 予測の上方修正は、労働市場の改善と高水準の景況感が続くなど欧州経済の勢いが強まっていることや、世界の貿易が予想以上に活発化していることを反映したと指摘。英国を除くEU、英国の成長見通しもそれぞれ引き上げたが、今年の英国の成長率は1.4%と、EU平均を下回るとみる。

 ユーロ圏のインフレ率では今年が1.5%と予想。前回予測から小幅に引き上げたが、19年については1.6%で据え置いた。ECBは中期で2%弱のインフレ率を目標としている。(ブルームバーグ Viktoria Dendrinou)