中国の1月、ドルベースで輸出11.1%、輸入36.9%増 堅調を維持

 中国税関総署が8日発表した1月貿易統計によると、輸出はドルベースで前年同月比11.1%増と、貿易をめぐる米国との緊張の高まりや人民元高の中でも堅調を維持した。輸入は36.9%増で資源価格上昇や春節(旧正月)連休時期の前年とのずれを反映して大幅に伸びた。この結果、貿易黒字は203億4000万ドル(約2兆2230億円)となった。対米輸出は12.7%増、米国からの輸入は26.5%増だった。昨年の春節は今年より早い時期に始まったため、データにゆがみが生じた可能性がある。

 人民元ベースでは輸出が前年同月比6.0%増。輸入は同30.2%伸びた。貿易黒字は1358億元(約2兆3600億円)だった。

 世界同時景気拡大を背景に外需は堅調に推移し、継続的な人民元上昇の影響を相殺した。ただ、米中の貿易摩擦は最近強まっており、世界最大の輸出国である中国は不確実性に直面している。

 トランプ米政権が海外から輸入する太陽光パネルと家庭用大型洗濯機への関税賦課を決めた後、中国はこれを通商措置の「乱用」と呼び、米国から輸入するコーリャンについて調査を開始した。

 中信銀行国際の廖群エコノミスト(香港在勤)は「輸入が大きく伸びた背景にはベース効果や商品高があり、今年の国内インフレは押し上げられる可能性がある」と述べた。

 汪涛氏率いるUBSのエコノミストチームは「貿易摩擦は今年強まる公算が大きいが、貿易戦争に至る可能性は低い。対象を絞った関税や規制は関連の株式やセクターに影響を与える可能性があるものの、世界的な景気回復が18年の輸出押し上げに寄与するため、中国の輸出やGDP成長率に対するマクロ的影響は極めて小さくなる見通しだ」と分析した。(ブルームバーグ Miao Han、Enda Curran)