今世紀最悪のバブル崩壊の足音 野放図になった「米国型資本主義」への制裁 (1/2ページ)

 トランプ第45代大統領は今世紀最悪のバブル崩壊に見舞われるリスクが高くなってきたようだ。歴代大統領の歴史を振り返ると、共和党の大統領はバブル崩壊と景気後退に見舞われる確率が民主党の大統領に比べずっと高い。

 ジョージ・W・ブッシュ第43代大統領は就任早々にIT株式バブル崩壊による景気後退に見舞われた上、住宅・金融バブル崩壊によるグレートリセッションの最中に2期目の任期切れを迎え、失意のうちにホワイトハウスを去っていった。

 大恐慌時に酷似

 極めつきは1929年に就任したハーバート・フーバー第31代大統領だ。就任の年にニューヨーク株式市場の大暴落が直撃、その後退任するまで大恐慌が続いた。「トランプ相場」と呼ばれるトランプ大統領就任に伴う株高は、フーバー大統領の就任後の株高と非常によく似ている。

 今年1月26日に株価がピークを付けた後、9営業日の下げとしては、1929年9月3日にピークアウトした当時よりも急激だ。1929年当時は株価のピークアウトと同時に景気縮小期に入り、大恐慌へと沈んでいく。株価は同年10月24日の「暗黒の木曜日」などを経て、下げを加速した。

 独立戦争、南北戦争、さらに1929年の株価暴落とそれに続く大恐慌と、米国はおよそ70年の周期で大きな危機を克服して、これまで発展してきた。大恐慌は大英帝国の力が衰え、覇権国交代期の不安定な状況の下で発生している。米国はまだ、覇権国としての意識も能力も持っていなかった。

強欲資本主義へ制裁