タカタをテキサス州が提訴 リコール部品管理不備でリスク主張

 エアバッグインフレーターの異常破裂で史上最大の自動車リコール(回収・無償修理)を引き起こし経営破綻したタカタについて、米テキサス州環境品質委員会(TCEQ)は同社の在庫管理に問題があるとして、デラウェア州の破産裁判所に訴えを起こした。

 TCEQは7日に提出した訴状で、タカタはテキサス州の倉庫でリコールされたエアバッグインフレーター62万7000台を適切に保管しておらず、安全と人々の健康を脅かすと主張している。この部品を別の場所に移すとともに、メキシコ国境に近いサンアントニオ西部イーグルパスの施設に持ち込まないようタカタに命じることを求めた。

 訴状ではこの措置の必要性について、「イーグルパス市民の当面の健康と安全を守るため」と説明している。

 テキサス州では2016年8月、イーグルパスのタカタの倉庫にプロペラント(ガス発生剤)を運搬していたトラックが事故で爆発した際、女性1人が死亡した。破片やトラックの部品は爆発地点から約1マイル(約1.6キロメートル)離れた場所で見つかり、死亡女性の身元確認には歯科診療記録との照合が必要だった。(ブルームバーグ Tiffany Kary)