ウォール街、17年分ボーナスで格差 バンカー明、トレーダー暗

 ウォール街は2017年分のボーナスシーズンを迎えているが、部門によって明暗が分かれそうだ。低コストの資金を利用しようと企業が借り入れを急ぐ中、債券引き受けなどを手掛けるバンカーの昨年のボーナスは増えたが、セールス・トレーディング部門は厳しい。18年は米税制改革を好感して企業合併が20年近くで最も活発なスタートを切り、この格差がさらに広がりそうだ。

 JPモルガン・チェースでは投資銀バンカーの17年ボーナス総額が約5%増えた一方、債券トレーディング担当者は約12%減となった。ボーナスの額について知る関係者が明らかにした。株式トレーディング部門のボーナス総額はほぼ前年並みだったという。

 バンク・オブ・アメリカ(BOA)では投資銀バンカーのボーナス総額は5~10%の増加、株式関連が約5%減、現物株を含む一部部門ではさらに大きく減った。

 バンカーの報酬は投資銀行業務の手数料収入と同じ比率で増えるわけではない。大手米銀5行を合計した17年投資銀手数料収入は前年比17%増だった。

 モルガン・スタンレーの機関投資家向け事業のバンカーとトレーダーを合わせた17年報酬費用は総額で前年から6%増えた。これは給与と手当、一部の繰り延べ報酬の費用を含む。ゴールドマン・サックス・グループでは全社の報酬費用が2%増だった。(ブルームバーグ Hugh Son、Laura J.Keller)