東京市場、106円台で取引 東証株価下落で1年3カ月ぶりの円高水準

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 14日の東京外国為替市場の円相場は、日経平均株価(225種)の下落を受け、円高ドル安が進行した。一時、平成28年11月中旬以来、約1年3カ月ぶりの円高ドル安水準となる1ドル=106円台で取引された。

 午後1時現在は、前日比90銭円高ドル安の1ドル=106円85~86銭。ユーロは34銭円高ユーロ安の1ユーロ=132円37~38銭。

 朝方は、前日にニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均が続伸したことを背景に、比較的安全な資産とされる円を売ってドルを買う動きがやや優勢となった。その後は平均株価の下落の影響で円の買い戻しが進み、米大統領選のトランプ氏の勝利で不安定な値動きとなった28年11月以来の円高水準を付けた。

 時間外取引で米長期金利が低下したことも、日米金利差の縮小を意識したドル売り円買いにつながった。