平昌五輪で「5Gビジネス」初披露 五輪映像を超高速送信「全てがスピーディー」 (1/2ページ)

 韓国で開催中の平昌冬季五輪で利用されている第5世代(5G)移動通信方式の無線ネットワーク技術が注目を集めている。開催国である韓国には、5Gの本格的な展開が見込まれる2020年に先駆け、商業展開の事例を世界で初めてアピールする狙いがある。5Gの利用を可能にしたのは、地元通信大手のKT。米半導体大手インテルやスウェーデンの通信機器大手エリクソン、韓国のサムスン電子などと技術提携した。

 ボブスレー生中継

 利用例としては、ボブスレーに搭載された5G対応の小型カメラが選手の視点から捉えた映像を生中継するほか、360度カメラがフィギュアスケート選手を撮影し、視聴者が演技中の選手を全方位から眺めるといったことが可能になる。5G技術によって自動運転で走るシャトルバスには窓の代わりに5G対応のスクリーンが設置され、大会のライブ映像を映し出す。

 平昌五輪組織委員会の広報担当者は13日、サイバー攻撃を9日に受けてインターネットに障害が発生したことを認めつつも、「これまでの五輪では、来場者が写真や映像を送信するのにずいぶん時間がかかっていたが、今回は全てがスピーディーでスムーズ」と強調した。

 5Gは通信速度が速く、設計上の通信容量は4Gの約100倍にも達する。最大通信速度は毎秒10ギガビットと、高画質の映画1本を数秒で送受信できる。5Gの技術は、冷蔵庫や信号機などあらゆるモノの相互通信が可能な「モノのインターネット(IoT)」の実現にも重要な役割を果たす。

今後5年間で約10億人に5G普及へ