VW、他社より高収益のEV追求 テスラに対抗 経費削減にも全力 (1/2ページ)

VWはEVの開発を強化していく(ブルームバーグ)
VWはEVの開発を強化していく(ブルームバーグ)【拡大】

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、経費削減やスポーツ用多目的車(SUV)のラインアップ拡充が収益の押し上げに寄与する中、さらなる収益性改善へ向けて電気自動車(EV)の開発を強化していく。同社の発表によると、米EV大手のテスラに対抗し、主力ブランド「VW」から完全電気自動車(フルEV)を5モデル発売する計画だという。

 VWブランドの責任者、ハーバート・ディエス氏は「当社は事業再編を加速し、経費削減に全力で取り組む。前途に横たわる困難は理解している」と述べた。

 世界最大の自動車メーカーであるVWにとって主力ブランドの収益性改善は、ディーゼル車排ガス不祥事(2015年9月発覚)の影響から脱し、EVの普及など自動車業界の激的な変化に対処する資金力を確保するために不可欠な行動。VWブランドは同社グループの世界販売の過半数を占め、「アウディ」をはじめとした姉妹ブランドのための主要技術開発も行っている。

 同社は今後5年で228億ユーロ(約3兆330億円)の投資を計画し、そのうち約60億ユーロは新技術とEVの開発に投じる予定だ。

 同社は20年に欧州でフルEVのハッチバックを発売する計画で、価格は同社のベストセラーモデル「ゴルフ」のディーゼル車版と同程度になる見込み。欧州に続き、米国でもEVの「ID(アイディ)」シリーズからSUVの「IDクロズ」を発売する。ディエス氏によれば、同社は20年、フルEVまたはハイブリッドEVを10万台販売する目標を打ち出している。

フルまたはハイブリッドEVを10モデル以上、中国市場に投入