米アルミ、自動車向け活況 トランプ通商政策は「偶然」

 米アルミニウム各社の景況感向上の背景にあるのは、トランプ大統領が推し進める通商政策ではなく、自動車向け需要だ。

 アルミ圧延製品のメーカーであるノベリスは、3億ドル(約323億円)を投じてケンタッキー州に工場を建設する計画を先週発表した。車両の重量と燃料消費を最小限に抑えようと目指す自動車業界の顧客をターゲットにする。9カ月前にはブレイディー・インダストリーズが、自動車および航空宇宙市場に供給するため13億ドル投資してアルミ圧延工場を建設すると発表した。これらの決定は、トランプ政権が安価な金属輸入の制限を検討する動きと時期が重なったが、それはほとんど偶然だと両社は指摘する。

 ブレイディーのブシャード最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「この貿易問題では勝者と敗者が出るだろうが、大きな経営判断を関税に基づいて下す経営者は文字通り誰もいないだろう」と述べた。(ブルームバーグ Joe Deaux)