麻生太郎財務・金融担当相は23日の閣議後の記者会見で、仮想通貨交換業者大手テックビューロの交換所で発生したシステムトラブルにからみ、「内部管理体制の構築は利用者保護を図る上で重要で、立ち入り検査を通じて確保を図らないといけない」と述べた。
テックビューロのトラブルは16日に発生。運営する交換所「Zaif(ザイフ)」で、価格の計算システムの異常により仮想通貨がゼロ円で取得できる状態になり、顧客の7人が購入したという。テックビューロは訂正扱いとして、顧客の残高データを修正した。
麻生氏は「あり得ない数字が上がっていた」と指摘。金融庁は交換業者大手コインチェックの仮想通貨流出問題を受け、コインチェックだけでなくテックビューロなど他の交換業者の立ち入り検査にも乗り出しており、麻生氏は「厳正に対処しつつある」とした。
一方で、23日に導入から1周年を迎えた毎月末の金曜日に早期退社を促す「プレミアムフライデー(プレ金)」については、「特に関心がない」と述べた。「国会のおかげか新聞社のおかげか知らないが、生活は変わらない」と話した。