米金融業界で「ロボット革命」始まる 経理担当者らに失職リスク (1/4ページ)

 米金融業界でロボット革命が始まった。JPモルガン・チェースは、人工知能(AI)を活用して株取引の執行を行う「LOXM」と呼ばれるプログラムの本格展開を進めており、人間のトレーダーのお株を奪おうとしている。ゴールドマン・サックスは、新規株式公開(IPO)プロセスの自動化を推進している。

 仕事の30%消滅

 フィンテックは、金融機関が長く優位に立ってきた領域に新たな競争を生み出しつつある。金融危機のさなかにシティグループの最高経営責任者(CEO)だったビクラム・パンディット氏は、技術の進歩に伴い5年以内に銀行の仕事の30%が消滅する可能性があると予測している。また、クオンツ運用のヘッジファンド運営会社ツー・シグマの共同創業者であるデービッド・シーゲル氏は、機械によって労働力が広く時代に取り残される日が近いと懸念している。だが、希望が全て消えたわけではない。金融業界の将来を一問一答でまとめた。

 Q なぜロボットは金融業界の仕事に適任なのか

  AIとは機械に論理的思考のさまざまな側面を植え付けることを目指すコンピューターサイエンスの分野だが、今では機械学習(コンピューターがデータを取り込むことで学習する能力)と自然言語処理(テキストを読み書きする能力)も含まれる。ロボットによるプロセス自動化は、比較的単純なタイプのAIであり、事務的要請への対応など決まりきった作業を実行する。

ロボットに仕事を奪われるリスクが最も高いのは