新興国株、GMO創業者推奨 今後10年間、4.5%の実質リターン

ジェレミー・グランサム氏
ジェレミー・グランサム氏【拡大】

 79歳の投資家で、米資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)共同創業者のジェレミー・グランサム氏は弱気な見方で知られている。だが、新興国株式には強気で、自らの子女には退職資金の半分以上をこの資産クラスに投資するよう勧めている。

 グランサム氏は1月に送付した書簡で投資家に対し、「私なら自らのリスクで許容できる最大の額を新興国株式に投資する」と記述した。今後10年間にわたり年4.5%の実質リターンを達成できる現実的な投資対象は、新興国株式だけだと続けた。

 グランサム氏は成長力とバリュエーション面の差を挙げ、先進国経済よりも新興国の方が有利だと指摘した。運用資産740億ドル(約7兆9000億円)を抱えるGMOの予測モデルによると、今後7年にわたり新興国株式は他の資産を上回るリターンを生む見通し。GMOはまた新興国について「脆弱(ぜいじやく)な」国が減り、為替のバリュエーションが魅力的で、インフレ率が低下していると評価した。

 グランサム氏は2000年に今後10年の米国株は軟調だろうと正しく予測した。新興国に強気なのは同氏だけでなく、1月の株価急落を予測したゴールドマン・サックス・グループの世界株担当チーフストラテジスト、ピーター・オッペンハイマー氏は新興国株式の主導で今年の株式相場が上昇すると予想。ボヤ・インベストメント・マネジメントのバーバラ・ラインハート氏は向こう数年間、新興国株のアウトパフォームが続くとみている。(ブルームバーグ Ben Bartenstein、Ye Xie)