コーン氏辞任、政権安定の鍵失う 金融市場に新たな不透明感

 トランプ大統領の経済顧問トップであるコーン国家経済会議(NEC)委員長が貿易戦争の兆候が増す中で辞任したことで、政権は安定への鍵を失ったとの見方が広がり、金融市場はつかの間の平穏に終わりを告げた。

 米国株は6日に続伸したが、先物は上昇分を削る勢いだ。元ゴールドマン・サックス・グループ幹部のコーン氏のNEC委員長辞任で、トレーダーは金融市場に再び混乱が訪れることを確信している。

 米国債利回り上昇と保護主義のリスクで、株式ボラティリティー(変動性)は過去1カ月で急上昇していた。

 ウィーデンの主任グローバルストラテジスト、マイケル・パーブス氏は「実際に起きるとは信じられない。今朝、コーン氏辞任は真剣に考えておくべきリスクと書いたばかりだ。可能性としては35%程度と考えていた。トランプ氏がこれを発生させてしまうなんて、びっくりだ」と電話で述べた。

 ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サービシズのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は「トランプ政権で起きた辞任の中で、今回が市場にとって最も大きな意味を持つ一つになるだろう。コーン氏は政権当局者として、金融市場が最も信用する人物だったからだ。辞任によって、全く新たな不透明感が生まれる環境が開けた。貿易戦争発生の可能性は劇的に高まった」と述べた。(ブルームバーグ Jackie Edwards、Lu Wang)