月曜日は一流レストランがおすすめ

ボブ・ボブ・リカードの外観(ブルームバーグ)
ボブ・ボブ・リカードの外観(ブルームバーグ)【拡大】

 月曜日に外食するのが好きな人に朗報だ。英ロンドンの一流レストラン、ボブ・ボブ・リカードが、曜日や予約の時期によって料金を変動させる旅行業界のやり方を模した新たな価格決定モデルを導入した。

 店内の豪華さや各テーブルに「シャンパンをご注文の際は押してください」と書かれたボタンが付いていることで有名な同店は、従来と全く同じメニューを月曜の昼などのあまり混まないときは25%オフで、火曜の夜や日曜の夜など中程度の混雑時は15%オフで提供する。土曜の夜に予約を入れる場合は正規料金だ。

 創業者でオーナーのレオニド・シュトフ氏は「外の世界がどのように機能しているかを見て、このアイデアを思いついた。航空会社のビジネスモデルは需要と供給のバランスを取ることができなければ成り立たなかっただろう。こうしたやり方は現代社会で広く受け入れられており、レストランにも適用できると思う」と述べた。

 新たな価格決定モデルでは、ロブスター・マカロニ&チーズを注文した場合、正規料金の26.50ポンド(約3890円)に対し、混雑していないときの価格は20.50ポンドになる。

 この手法には他店も注目しており、後に続く可能性がある。世界中で約40のレストランを経営するD&Dロンドンの会長兼最高経営責任者(CEO)、デ・グネワルデナ氏は「このやり方については20年前からよく話題になっており、なぜ私たちは航空会社やホテルのようにできないのかと考えていた。だが、顧客がだまされているように感じるかもしれないと思い、導入に踏み切れなかった。彼らの経験を見極めることは興味深い。当社も試してみる可能性はある」と述べた。

 シュトフ氏によれば、ボブ・ボブ・リカードの平均予算は1人当たり約100ポンドで、安価な定額ランチを求めて来店する人はほとんどいない。だが、週を通じての客足には大きな差があり、土曜の夜には400人が訪れてキャンセル待ちが出るほどだが、月曜の昼には40人しか来ないこともある。

 母国ロシアで広告業界に身を置いていたシュトフ氏は、9年前にボブ・ボブ・リカードを開店して以降、ロンドンのレストラン業界に新しいアイデアを次々と持ち込んだ。

 「標準モデルからの脱却にはリスクが伴うため、価格差別化はある種の挑戦だったかもしれない。だが、あまり心配はしていない。私たちはメニューを変えたわけでも、顧客をうまい話で釣ろうとしているわけでもない。ただ、特定の日には料金が下がると言っているだけだ」とシュトフ氏は述べた。(ブルームバーグ Richard Vines)