破産申し立てた「阿波おどり」踊りグループが観光協会存続へ寄付募る、徳島市はPT設置

徳島の夏を彩る「阿波おどり」=昨年8月12日、徳島市(柿平博文撮影)
徳島の夏を彩る「阿波おどり」=昨年8月12日、徳島市(柿平博文撮影)【拡大】

  • 市観光協会を存続させるため寄付を呼びかけている踊りグループの連長ら=徳島市
  • 新たな実行委員会を立ち上げるため設置された徳島市のプロジェクトチーム=徳島市役所

 徳島の夏の風物詩「阿波おどり」事業で累積赤字が4億円以上となり、徳島市が主催者の市観光協会の破産手続きを申し立てたことで、「連」と呼ばれる踊りのグループの連長らが7日夜、市内で記者会見を開き、同協会を存続させるために寄付を呼び掛けていることを明らかにした。

 阿波おどりは市観光協会と徳島新聞社が主催。市は経理を担当する同協会に補助金を交付していたが平成30年度は打ち切りを決定。また、同協会が金融機関からの借入金を返済できない場合は損失補償することになっていたが、1日、同協会の破産手続きを債権者として徳島地裁に申し立てた。

 会見したのは、阿波おどり振興協会に所属する16連の連長。振興協会の山田実理事長は「市にも赤字の責任はある。観光協会と徳島新聞社の運営のまま、収益を改善していけばよい」と話した。

 寄付は振興協会の約2千人の連員や県内外の企業などに呼びかけるという。

 一方、徳島市は7日、阿波おどりの運営体制などを検討する市の関係部門の部長や課長らでつくる「阿波おどり事業検討プロジェクトチーム(PT)」を設置し初会合を開いた。市が中心となった新しい実行委員会を4月に立ち上げるという。