安倍は総裁選で３選しても首相任期は平成３３年まで、再任後の黒田の任期は３５年までとなる。
「首相は任期が終わるまで、黒田総裁と一緒に突っ走るつもりだろう」。元日銀審議委員の中原伸之は安倍政権と黒田日銀が一心同体だとみて、黒田が後ろ盾を失った後に待ち受ける運命を懸念する。「首相が辞めた後は、何が起きるか分からない」。（敬称略）
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日銀の黒田総裁を再任させる政府の国会同意人事案は近く承認される見通し。だが、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を牽引（けんいん）してきた異次元の金融緩和は波乱含みの展開も予想される。新生黒田日銀の先行きを占う。