貿易戦争、それほど悪くない トランプ氏、懸念の声一蹴

 トランプ米大統領は6日、鉄鋼・アルミニウムに追加関税を課す考えを改めて表明し、世界的な貿易戦争を懸念する声を一蹴した。米国は欧州連合(EU)加盟国など他の国よりも貿易で不利な立場にある以上、「貿易戦争はそれほど悪くない」と説明した。

 スウェーデンのロベーン首相とホワイトハウスで臨んだ共同記者会見で、トランプ氏は「われわれが他の全ての国に先んじられているときは、貿易戦争はそれほど悪くない」と指摘。「貿易戦争はわれわれでなく、彼らに打撃を与える」と述べた。

 トランプ氏が表明した鉄鋼・アルミニウム輸入関税をめぐっては、貿易相手国ばかりか、政権内や共和党からも世界的な貿易戦争を懸念する声が上がっている。

 共和党議員らはトランプ大統領に対し、関税の対象を鉄鋼・アルミの一部形態に限定するか、あるいは対象国を絞るよう圧力をかけている。

 世界的に経済成長を損なう報復措置や、報復の恐れは既に増えつつあり、欧州連合(EU)は米輸入関税が導入されれば28億ユーロ(約3700億円)相当の米国からの輸入品に25%の関税を課すとこの日、警告した。

 トランプ氏はEUは米国製品に対し「特に厳しい」姿勢を取ってきたが、乗用車などを米国に輸出できているとした上で、EUが報復措置を取るなら欧州の乗用車輸入に25%の関税を課すと表明。「われわれはこれを正す必要がある。他の選択肢は全くない」と述べた。(ブルームバーグ Toluse Olorunnipa)