年内為替介入「可能性低い」 人民銀委員 元相場の安定が前提

中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の樊綱委員は為替市場介入の可能性は低いと語る(ブルームバーグ)
中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の樊綱委員は為替市場介入の可能性は低いと語る(ブルームバーグ)【拡大】

 中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の樊綱委員は、人民元相場が比較的安定している限り、今年の外国為替市場に中国当局が介入する可能性は低いとの認識を示した。

 樊委員は北京でのブルームバーグとのインタビューで、「2018年は人民元のボラティリティー(変動性)が過度に大きなものとはならないだろう。ある程度の上げ下げはあるだろうが、一方向での動きにはならなそうだ」と述べた。樊委員は非政府系のシンクタンク、中国経済改革研究基金会国民経済研究所の所長も務める。人民銀の周小川総裁が主宰し、四半期ごとに開催される貨幣政策委は金融政策の方向性について助言するが、決定する権限はない。

 樊委員は「中国経済は安定しており、これが人民元を押し上げる可能性はあるが、リスク防止とレバレッジ解消の取り組みが圧力を和らげることができる」と指摘した。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加利上げをした場合に中国当局が講じる可能性のある対応についての質問に対し、樊委員は「政策を組み合わせることになるかもしれない。金利を引き上げながら、預金準備率を引き下げることも可能だ」と説明。「金融政策を中立に保つことが目的」であり、「刺激策も引き締めもない」とした上で、「金利引き上げは、公開市場操作(オペ)金利もしくは政策金利が対象となる可能性がある」と語った。(ブルームバーグ Yinan Zhao)