露、中国を抜き金保有5位 米の制裁受け外貨準備資産多様化

 ロシアが1月末時点で、中国を抜き世界5位の金保有国となった。米国との亀裂が深まる中で、外貨準備構成資産の多様化を進めている。

 ロシア中央銀行の1月末の金保有量は前月比約20トン増加の1857トンとなり、中国人民銀行(中央銀行)の1843トンを上回った。ロシアが2015年4月から金の買い増しを続けているのに対し、中国の購入が最後に報じられたのは16年10月だ。

 金保有量上位10カ国のうち、過去数年で実質的に保有量を増やしたのは3カ国にとどまった。

 ほとんどを米ケンタッキー州の連邦金塊貯蔵庫に貯蔵している米国の金保有量は8134トンと、なお首位を維持している。ドイツが3374トンでこれに続いた。国際通貨基金(IMF)は2814トンだった。

 ロシアにとって金の保有は、米ドルや、米国と米国の同盟国からの金融制裁からの解放を意味する。対露制裁はウクライナへのロシアの関与に対して14年から行われ、将来的に制裁内容が強化される可能性もある。

 ロシアが保有する金のほとんどは自国で産出されたものだ。調査会社メタルズ・フォーカスによると、ロシアは世界3位の金産出国だ。(ブルームバーグ Eddie van der Walt)