1月経常黒字、震災後最大 自動車輸出増で6074億円

 財務省が8日発表した1月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は6074億円の黒字だった。前年同月の約6.4倍に上り、1月の黒字額としては2011年の東日本大震災後で最大。中国向け自動車輸出の増加などが牽引(けんいん)した。

 黒字は43カ月連続で、黒字の幅は3カ月ぶりに拡大した。内訳は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が6666億円の赤字。例年1月は正月休みの影響で貿易赤字に陥りやすく、今年も8カ月ぶりの赤字となったが、前年同月に比べると21.6%減少した。

 輸入は8.1%増の6兆8930億円で、輸出は12.7%増の6兆2264億円だった。原油価格の上昇で輸入額が膨らんだものの、輸出額の伸びがそれを上回った。

 好調に推移している旅行収支の黒字は1787億円となり、1月として比較可能な1996年以降、最大になった。

 知的財産権の使用料収入が増え、サービス収支の赤字は1682億円(前年同月は2162億円の赤字)に縮小した。

 海外投資からの収益動向を示す第1次所得収支の黒字額は22.1%増の1兆5515億円で1月では85年以降最大。前年同月に大口の支払いがあった影響で、黒字幅が拡大した。