2月貸出残高2.1%増 M&A減、円高 伸び率縮小

 日銀が8日発表した2月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行の月中平均の貸出残高は前年同月比2.1%増の453兆6793億円だった。6年5カ月連続で前年を上回ったが、伸び率は前月より0.2ポイント縮小し、2016年8月以来の低水準となった。伸び率が鈍化した背景について、日銀は「前年にM&A(企業の合併・買収)の大型案件で貸し出しがあった反動に加え、円高による海外向け貸し出しの円換算額の減少が響いた」と説明した。

 大手銀行などの「都銀等」は0.6%増の211兆3294億円となった。地方銀行と第二地方銀行の合計は3.4%増の242兆3499億円。不動産関連など中小企業向けの融資が引き続き堅調だった。都銀と地銀・第二地銀を合わせた実質預金と譲渡性預金の残高は、3.5%増の689兆5995億円だった。