安倍晋三首相は9日午前、米国のトランプ大統領と約30分間、電話で会談し、北朝鮮情勢について協議した。首相は記者団に対し、北朝鮮が非核化を前提に米国との話し合いに意欲を示している状況を評価し、こうした対応の変化は米国などとの圧力の成果だと述べた。首相が記者団に語った内容は次の通り。
◇
「先ほどトランプ大統領と日米首脳会談を行いました。北朝鮮が非核化を前提に話し合いを始める、そう北朝鮮の側から申し出たこと、その北朝鮮の変化を評価いたします。
これは日本と米国がしっかりと連携をしながら、さらには日米韓、国際社会共に高度な圧力をかけ続けてきた成果であろうと思います。そのことについてはトランプ大統領とも一致しました。
核・ミサイルの完全検証可能かつ不可逆的な形での放棄に向けて、北朝鮮が具体的な行動を取るまで最大限の圧力をかけていく。この日米の確固たる立場は決して揺らぐことはありません。
日米はこれまでも、そしてこれからも100%共にある。この点でもトランプ大統領と一致したところであります。(平成30年度)予算成立後、4月中にも訪米し、日米首脳会談を行ないたいと思います。そのことでも合意を致しました。
核・ミサイル、そして拉致問題の解決に向けて今後ともトランプ大統領と連携を取りながら、一層緊密に協力をしながら取り組んでいきたいと思います。