貿易戦争、利上げにも影響 アトランタ連銀総裁 経済先行き不透明感

 米アトランタ連銀のボスティック総裁は7日、貿易戦争の可能性が米経済の先行きを不透明にしており、年内に何回の米利上げが必要になるか、現時点では判断できないとの見解を示した。同総裁は、財政刺激がもたらす勢いが貿易戦争で打ち消される可能性があると指摘した。

 ボスティック総裁はフロリダ州フォートローダーデールで記者団に対し「通商政策をめぐるいくつかの動きによって、米経済に若干の先行き不透明感が生じている。このため私は様子見姿勢を取っている」と発言。利上げ回数は2回ないし3回と、3回ないし4回のどちらを考えているかとの質問に対し「あらゆる可能性を検討している」と答えた。

 同総裁は昨年12月時点では今年の利上げを2回と予想し、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーで最もハト派寄りの一人となったが、減税を含む税制改革法成立や政府支出の議会承認を受け、利上げ回数を3回に変更した。

 総裁はホワイトハウスで自由貿易論者の筆頭だったコーン国家経済会議(NEC)委員長の辞任で不透明さが増すと予測。「それが影響することは十分予想できる。経済チームを見れば分かるが、コーン氏は特別な役割を果たし、実業界の一部とつながりを持っていた。これは非常に重要でよく知られていた」と語った。(ブルームバーグ Steve Matthews)