2月ドル建て輸出44.5%増 中国、昨年の低いベースや元安が影響

 中国税関総署が8日発表した2月の輸出はドルベースで前年同月比44.5%増加した。比較対象となる前年水準が低かったことや、人民元相場の下落が影響した。

 一方、輸入は伸びが鈍った。2月の輸入は6.3%増。1月(改定値)は36.8%増だった。この結果、貿易収支は337億ドル(約3兆5770億円)の黒字となった。

 国別で対米輸出は前年同月比46.1%増。ブルームバーグの推計によると、対米貿易黒字は209億6000万ドルとなった。

 農銀国際証券のエコノミスト、姚少華氏(香港在勤)は輸出の急増について、「昨年のベースの低さと2月の元安が共に寄与した」と分析。今年の中国輸出について3%の伸びを見込んでいるとしながらも、「米国との貿易戦争が重しになる」との見方を示した。

 中国銀行研究部門のアナリスト、蓋新哲氏(北京在勤)は、1、2両月の良好な世界経済が「中国輸出への需要を下支えしたほか、昨年の低いベースも一因だ」と指摘した。「トランプ米大統領の強硬姿勢にもかかわらず、中国の対米輸出が非常に力強いのは興味深い。中国製品に対する米国の需要は実に底堅い」と述べた。(ブルームバーグ Miao Han)