英とサウジ巨額貿易で合意 EU離脱、脱石油見据え共存 (1/2ページ)

7日、ロンドンの英首相官邸前で話すメイ首相(左)とサウジアラビアのムハンマド皇太子(AP)
7日、ロンドンの英首相官邸前で話すメイ首相(左)とサウジアラビアのムハンマド皇太子(AP)【拡大】

 英国のメイ首相とサウジアラビアのムハンマド皇太子は7日、英首相官邸で会談し、今後数年間で2カ国間の通商や投資を約650億ポンド(約9兆5930億円)規模とすることで合意した。英国側は欧州連合(EU)離脱を控えた同国経済への「信任投票」として、歓迎する姿勢を示した。

 ムハンマド氏は昨年6月の皇太子昇格後、経済の大幅改革を発表したほか汚職撲滅にも取り組んでいる。メイ氏はムハンマド氏の脱石油を図る経済改革案「ビジョン2030」を称賛。メイ氏の広報担当は「サウジの長期的な安定と成功に不可欠とされる、経済繁栄と活力のある社会の実現を目指すものだ」と評価した。メイ氏はサウジの女性の自動車運転解禁もたたえた。

 一方、英国側は新規株式公開(IPO)を計画中のサウジ国営石油会社サウジアラムコの上場先については、決断はまだ下されないと捉えている。ロンドンはニューヨークとともに上場を誘致しているが、関係者によると、発表は先になるという。

 英国はサウジにとって2番目に大きい防衛機器の輸入相手国でもある。英航空・防衛大手BAEシステムズは、2006年にサウジが72機発注した戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の追加受注を待ち望んでいる。英政府が国防費を抑制する中で、英防衛産業の後押しとなるとの期待がある。

一方、抗議デモも