景気拡大で広範に賃金上昇 米地区連銀経済報告「緩やかなインフレ」

 米連邦準備制度理事会(FRB)が7日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米経済について「緩慢ないし緩やかな景気拡大により、一段と広範に賃金上昇が見られるようになった」と指摘した。

 また、労働市場の引き締まりが寄与し、2月遅くにかけてほぼ全国で賃金が上昇し、「緩やかなインフレが見られた」とした。今回のベージュブックは、2月26日までに入手した情報を基にまとめられた。

 同報告では「全国的に、調査先は労働市場の引き締まり継続と条件を満たした労働者に対する活発な求人活動を指摘した」とし、「ほとんどの地区では、雇用主が労働市場環境の引き締まりに対応するため賃金を引き上げ、福利厚生を充実させた」と記した。

 物価は全ての地区で上昇し、「ほとんどの地区は緩やかなインフレを指摘した」と説明した。1月17日に公表された前回のベージュブックでは「緩慢ないし緩やかな」物価の伸びを報告していた。

 今回のベージュブック作成の基となる情報は、トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入への関税賦課を表明する前に集められた。ただ報告では「4地区が、海外との競争の低下もあり鉄鋼価格が顕著に上昇した」と指摘した。(ブルームバーグ Christopher Condon)