【東京市場の注目銘柄】(9日)日立建機 3.1%高

 ≪需要回復から営業利益率改善≫

 ■日立建機(6305) 前日比3.1%高の4205円。大和証券は目標株価を3800円から4600円に上げた。買収効果も含めアタッチメントを含む部品事業の伸びが目立ち、出遅れた鉱山向けのマイニング事業も小型ダンプの撤退など改革を実施、需要回復から営業利益率が改善しつつある点は好印象としている。2018年3月期と19年3月期の営業利益予想を増額。19年3月期は過去最高益更新を見込む。

 ■キーエンス(6861) 2.7%高の6万4750円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を6万8000円から7万8000円に上げた。世界的な需要の高まりから直販・即納体制で2桁成長を国内外で実現、海外の成長余地から一段の収益改善が達成可能とみる。

 ■コーセル(6905) 7.8%安の1431円。17年6月~18年2月期(3四半期累計)営業利益は前年同期比44%増の35億7000万円と9日発表。増益率は上半期の63%から縮小した。18年5月期計画は前期比24%増の43億2000万円で据え置き、上半期の好調から上振れを期待した投資家には失望する内容だった。

 ■エーザイ(4523) 3%高の6308円。メリルリンチ日本証券は投資判断「買い」を継続、目標株価を7400円から7800円に上げた、抗がん剤「レンビマ」に関する米製薬大手メルクとの提携は同剤への高い期待を示すもので、ポジティブと判断した。

 ■ナノキャリア(4571) 300円(28%)安の769円とストップ安。イスラエルの創薬ベンチャー、VBLから導入した遺伝子治療薬「VB-111」について、VBLが米国で再発悪性神経膠芽腫患者に実施した第3相試験で、プライマリーエンドポイント(主要評価項目)の全生存期間について差が見られなかったと発表。新薬開発の遅れが懸念された。

 ■積水ハウス(1928) 4.9%高の1892.5円。18年1月期の営業利益は前期比6.2%増の1955億円、今期は2.3%増の2000億円と計画した。野村証券は、都市開発など非住宅や米国を中心とした国際事業で利益成長できるとみている。目標株価を2410円から2560円に上げた。

 ■京王電鉄(9008) 1.5%安の4505円。MSCIは、日本株での生損保保有分の取り扱い方法を見直し、発行済み株式数の5%以上の同保有分を固定株としていたのを2%以上に変更した。これにより浮動株比率が低下する銘柄を指数連動型資金が売る可能性がある。SMBC日興証券は2月に最も売りインパクトが大きい銘柄は京王電鉄と試算していた。

 ■鎌倉新書(6184) 19%高の2735円。18年1月期営業利益は前期比24%増の4億500万円。葬祭事業の成長が下半期に加速、仏壇事業も伸びた。

 ■アイモバイル(6535) 6.1%安の1166円。18年1月中間営業利益は前年同期比11%減の12億5300万円。ふるさと納税など成長事業での広告宣伝費や販売促進費といった先行投資負担などが響いた。(ブルームバーグ)