東京五輪、AIで混雑緩和 政府計画 最適な帰途へ歩行者誘導 (1/2ページ)

平昌冬季五輪の開会式の終了後、会場周辺では家路につく人たちの車の大渋滞が起きていた=2月9日夜(共同)
平昌冬季五輪の開会式の終了後、会場周辺では家路につく人たちの車の大渋滞が起きていた=2月9日夜(共同)【拡大】

 国内外から1000万人程度の来場が見込まれる2020年東京五輪・パラリンピックを快適に運営できるよう、政府が人工知能(AI)を使った混雑緩和システムの構築を計画していることが分かった。会場周辺の人の流れを予測、特に混み合う帰宅時に30分後の各地点の状況を、スマートフォンなどを通じて観客に案内し、最適な帰り道へと誘導する。大人数が集まるイベントを利用して今秋にも参考データの収集を始める方針だ。

 会場周辺の混雑は、前回16年のリオデジャネイロ夏季大会でも問題となるなど五輪共通の課題だ。車の交通規制による渋滞緩和が主体だった従来の対策から、歩行者まで対象を広げた新たな試みとなる。

 18年度予算案に計上された「官民研究開発投資拡大プログラム」の事業費から必要額を確保した上でスタートする。北海道から静岡まで各地で競技開催が予定されており、システムの導入会場は今後決定する。データ解析で実績のある企業などを対象に計画参加を募る方針だ。

 このシステムは、競技終了後に大勢の観客が一斉に最寄り駅に向かうような状況での活用を想定している。会場付近に設置する電子看板や観客らのスマホを通じて混み具合を随時知らせ、すいている駅や経路を案内する。特に混雑しそうな場所に警備員を手厚く配置するのにも役立てる。

得たノウハウ、五輪後も活用