五輪 大会巨大化、渋滞対策が成功の鍵

 参加選手数の増加や広域開催などで巨大化した近年の五輪では、選手や関係者、観客のスムーズな移動をどう確保するかが大会成功の鍵を握る。これまでの五輪でも大会組織委員会は開催自治体などと協力し、車両の渋滞対策を主眼とした対応を取ってきた。

 2月25日に閉幕した平昌冬季五輪でスケートなどが行われた江陵では公共交通機関の利用を促すため、自家用車の使用を奇数日は奇数、偶数日は偶数ナンバーに限定し、交通量を抑制。路線バスを無料化した。高速道路の渋滞で報道関係者用のバスが遅れることはあったが、組織委の担当者は「選手の移動に影響はなかった」と総括した。

 渋滞が慢性化していたリオデジャネイロで行われた2016年五輪では、関係車両を優先的に通行させる「五輪レーン」を広範に導入した。開閉会式の当日や前後を臨時で休日とする措置も取られた。ただ一般車両が走行できる車線が減ったことで、一部では逆に渋滞が深刻化する事態が生じたほか、五輪レーンの不正通行が横行した。

 12年ロンドン五輪も開幕前は交通問題が大きな懸案だったが、公共交通機関の利用を徹底して呼び掛けたことなどが奏功し、大きな混乱はなかった。