アップル、宿敵の“牙城崩し”へ 次世代ディスプレー、初の自社開発に着手 (1/2ページ)

 米アップルは自社で設計・製造する独自の端末用ディスプレーの開発に乗り出している。ディスプレーの内製化は初めてで、試験目的で幾つかのディスプレーを生産するため、カリフォルニア州の本社近くにある秘密の製造拠点を利用している。関係者が明らかにした。

 同社は次世代のマイクロLEDディスプレーの開発に大規模投資を行っている。現在使われている有機EL(OLED)ディスプレーとは異なる発光化合物を使い、実現すれば将来の端末は一段と薄型で高画質、省電力消費となる可能性がある。

 サプライヤーに打撃

 この野心的事業は主要部品の設計を内製化する動きの一環で、最も新しい取り組み。今回の取り組みは、サムスン電子やジャパンディスプレイ、シャープ、LGディスプレイなどのディスプレーメーカーに加え、画面のインターフェースを手掛ける米シナプティクスなど、さまざまな現在のアップルサプライヤーに長期的に打撃を与える可能性がある。また、有機EL技術開発で主導する米ユニバーサル・ディスプレイにも影響する。

 アップルの技術陣は2017年の遅い時期に、将来のアップルウオッチ用に完全に機能するマイクロLEDディスプレーの製造にこぎ着け、新技術をこのウエアラブル端末に初めて採用することを目指している。

 マイクロLED技術を握れれば、アップルは成熟しつつあるスマートフォン市場で抜きんでた存在となり、これまで優位を誇ってきたサムスンなどのライバルを打ち負かせる可能性もある。ディスプレーの試験を手掛けるディスプレイメート・テクノロジーズを率いるレイ・ソネイラ氏は、自社で設計することはアップルにとって「絶好のチャンス」だとし、「有機ELディスプレーや液晶は誰でも買うことができるが、アップルはマイクロLEDを自社で持つことができる」と指摘した。

最終的には外部委託か