観光庁「日本で抱く不満」調査 2割超が「言葉に困った」

 観光庁は20日、外国人旅行者が日本で抱く不満を尋ねたアンケート結果を発表した。旅行中に困ったこと(複数回答)として「施設などのスタッフとのコミュニケーションが取れない」を選んだ割合が最多の26.1%、「多言語表示の少なさ・分かりにくさ」が21.8%で続き、言葉の壁を挙げた人が2割を超えた。

 表示・コミュニケーションいずれかで困った場所を訪ねると、飲食店(28.5%)、鉄道の駅(17.4%)などが高率だった。その理由では「スタッフは話そうとしたがスキル不足」が飲食店で33.1%、宿泊施設は49.3%を占めた。

 一方、鉄道の駅で最多の理由は「多言語での記載量が少ない」の26.9%、城郭・神社・仏閣では「言語数の不足」の37.3%。複雑な乗り場の案内や券売機、観光パンフレットの表示充実に強い要望が挙がっている。

 2017年9~10月に国内主要空港で調査し、3225人から回答を得た。