地下鉄7号線延伸は「実務レベルで連携進める」 清水勇人さいたま市長会見

 さいたま市の地下鉄7号線(埼玉高速鉄道線)延伸計画について、清水勇人市長は20日の定例記者会見で「実務レベルの関係者との連携協議など、さらに1歩前に踏み出していきたい」と前向きな姿勢を示した。

 同線の延伸区間は埼玉高速鉄道の浦和美園駅(同市緑区)から東武野田線の岩槻駅(同市岩槻区)までの約7キロ。同線延伸協議会による採算性の試算では、設定した5つのケースのうち2つのケースで、国の補助条件を満たしたとしている。この試算では沿線人口の増加や快速運行などを前提としており、その実現が課題となる。

 清水市長は「まずはこの課題を県と共有し、共同してこの課題の解決に向けて取り組んでいく必要がある」とし、今後について「延伸の可能性と課題について(延伸事業関係者と)協議を進めることができる場の設置を検討していきたい」と語った。

 一方、清水市長は平成29年度の市政の成果について、3日間で約4万5千人を動員した「世界盆栽大会」や全教科で正答率が全国平均を上回った「全国学力・学習状況調査」などを挙げ、「市の魅力が内外ともに少しずつ認識されつつある」と振り返った。