【マネー講座】《債券入門》(2)〈基本的なしくみ〉利息や値上がり益が収益に (3/4ページ)

債券の収益はどこからくるか

 債券に資金を投資して得られる収益には、(1)利息、(2)値上がり益、(3)受取利息の再投資から発生する収益、の3種類があります。しかし、(3)の再投資収益を考慮に入れるとかえって債券を理解しづらくなるため、ここでは簡便的に、債券の収益は(1)利息と(2)値上がり益の2種類と考えてください。

 利息は「インカム・ゲイン」ともいい、利率(クーポンレート)から発生する収益です。一方、値上がり益は「キャピタル・ゲイン」ともいい、債券価格の変化から発生する収益です。

 2番目の図は、確定利付債を購入し償還期限まで保有した場合に、時間の経過にしたがって収益がどのように発生するか、例を示したものです。「利息」は利率に基づいて一定期間ごとに発生し、「値上がり益」は購入時と償還時の価格差から発生する様子がわかります。

 なお、図の例では、債券購入時が次の利払のちょうど1年前になるように設定しています。現実的には、このようにぴったり利払日に合わせて売買されるわけではありません。保有期間に応じた「経過利息」が債券の売り手と買い手の間で調整されますが、ここでは詳細を省きます。

 以上のように債券投資を開始してから終了するまでのお金の支払いや受け取りを細かく説明したのには、理由があります。次回で取り上げる「債券利回り」を理解するための土台となるからです。

なぜ「債券利回り」を理解すべきか