東証反発、上げ幅一時200円超 米のTPP復帰検討を好感

 13日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅反発し、上げ幅は一時200円を超えた。シリア情勢を巡る地政学リスクの後退や、トランプ米大統領が環太平洋連携協定(TPP)への復帰を検討するよう指示したことを好感した買いが先行した。

 午前10時現在は、前日終値比191円58銭高の2万1851円86銭。東証株価指数(TOPIX)は12・87ポイント高の1731・39。

 トランプ氏が、化学兵器使用疑惑が持たれるシリアのアサド政権への対応に関し、軍事攻撃などの最終決断に至らなかったため投資家心理が改善した。TPPへの復帰検討で米通商政策が現実路線に回帰するとの観測につながり、東京市場は取引開始直後から幅広い銘柄に買いが入った。