【東京市場の注目銘柄】(16日) アスクル 3%高

 ≪日用消費財のEC市場で恩恵≫

 ■アスクル(2678) 前週末比3%高の3445円。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断「オーバーウエート」、目標株価4000円で調査を開始。日用消費財(FMCG)の電子商取引(EC)市場の活況が一層進むとみられる中、個人向け通販「LOHACO」のユニークさが注目を集め、差別化されたオペレーションを持つアスクルが恩恵を受ける点が株価に反映されていないと分析。昨年2月の火災によるネガティブな影響が沈静化する来期は大幅増益に転換するとみる。

 ■良品計画(7453) 4%高の3万7550円。SMBC日興証券は目標株価を3万4000円から3万8000円に上げた。国内事業好調を踏まえ、2019年2月期と来期の営業利益予想を増額した。

 ■ヤマダ電機(9831) 9%安の597円。18年3月期営業利益は380億円になる見通し。従来計画は746億円で、前期比では29%増益が一転34%減益となる。新業態店舗への変更に向けた在庫入れ替えや仕入れの減少、在庫処分が粗利益に影響した。期末配当は1株18円から13円に減額した。SMBC日興証券は、下振れ自体は予想されていたが、想定を上回る大幅な下方修正でネガティブと指摘、同証予想は545億円だった。

 ■ドトール・日レスホールディングス(3087) 4.9%安の2326円。18年2月期営業利益は前期比1.7%減の103億円となり、従来計画の同4.8%増の110億円に届かなかった。主力のドトールコーヒーグループは増益だったが、「星乃珈琲店」を手掛ける日本レストランシステムグループが10%超の減益となった。19年2月期営業利益は前期比2.3%増の106億円を見込む。

 ■ブロンコビリー(3091) 700円(20%)高の4275円ストップ高。1~3月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比41%増の7億7900万円だった。昨年9月に導入した平日限定ランチメニューの効果で客数が増加、2月からの「春のサラダバー」も顧客の支持を獲得し、既存店売上高は5.4%増えた。前期比20%増の29億3500万円という18年12月期計画に対する進捗(しんちょく)率は27%。

 ■ベクトル(6058) 500円(20%)安の2026円ストップ安。19年2月期の営業利益計画は前期比26%増の38億円で、市場予想の43億9000万円を下回った。エース経済研究所の岸和夫アナリストは、市場の期待値が高く、計画がコンセンサスに届かなかったことから失望売りが出ていると話した。

 ■Gunosy(6047) 500円(21%)安の1934円ストップ安。17年12月~18年2月期(第3四半期)営業利益は前四半期比13%減の4億4000万円。アドネットワークなどの好調で売上高は2%増えたが、増収に伴いアドネットワーク原価など変動費が増加した。前期比45%増の22億600万円を見込む18年5月期計画に対する9カ月進捗率は62%で、会社側はややビハインド(遅れ)と指摘した。

 ■小野薬品工業(4528) 2%高の2800.5円。米ブリストル・マイヤーズスクイブは小野薬品と共同開発している抗がん剤「オプジーボ」について、前治療歴のある非小細胞肺がん患者を対象に主に中国で実施した第3相試験で、全生存(OS)の主要評価項目で化学療法剤「ドセタキセル」との比較で統計的に有意な効果を示したと13日に発表。死亡リスクが32%低下した。

 ■日本ハム(2282) 3.2%高の4645円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。株価は海外事業の収益性悪化などを織り込み、相当に調整したとした上で、現段階で織り込むべき業績面のさらなる悪材料は見当たらず、バリュエーション(価値評価)は割安とした。(ブルームバーグ)