エアバス、貨物機で挽回 販売不振の旅客機を転用、物流向けに照準 (1/2ページ)

A330型旅客機の巨大広告が掲げられたエアバスの組立工場=フランス南部トゥールーズ(ブルームバーグ)
A330型旅客機の巨大広告が掲げられたエアバスの組立工場=フランス南部トゥールーズ(ブルームバーグ)【拡大】

 欧州航空機大手エアバスが販売不振のワイドボディー(広胴)機「A330neo」をベースに新型貨物機開発の検討に入ったことが関係者の話で分かった。米インターネット通販大手アマゾン・コムや米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)など物流関連企業への大口納入を狙う。

 短距離で大容量需要

 関係者によると、アマゾンやUPSはエアバスに対し、短距離の飛行でより多くの貨物を搭載するためにA330-900neoの胴体部分を伸ばすよう依頼しているという。エアバスは顧客のニーズに応え、販売のてこ入れを図る考えだ。

 貨物機の開発により、エアバスはA330neoの売り上げを拡大することができる可能性がある。エアバスはこれまで、低迷が続く同機の売り上げを伸ばすため、離陸可能な最大重量の改良などを模索してきた。

 同社は既にドイツの航空機部品メーカーEFWと提携し、旅客機を貨物機に転用するプログラムに取り組んでおり、昨年末に国際貨物最大手ドイツポストDHL傘下のDHLエクスプレスに貨物転用型機A330-P2Fを引き渡した。DHLエクスプレスは同機を8機発注しており、さらに10機のオプション契約も結んでいる。

 世界の航空貨物市場が低迷から回復しつつある中で、アマゾンなどの要請により、エアバスとボーイングの受注競争が再燃する可能性がある。アマゾンは中古のボーイング767型貨物機40機を商品配送サービス「プライム・エア」で利用する計画を立てており、以前ボーイングと貨物機の発注について話し合った経緯がある。アマゾンはシンシナティ郊外に15億ドル(約1610億円)規模の航空貨物の物流拠点を開設予定であり、将来的に巨大事業となることが見込まれる。

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