本土ギャンブル解禁試金石 中国当局、海南島での競馬開催奨励

 中国当局は「中国のハワイ」と呼ばれる南部・海南島での競馬開催を奨励し、スポーツくじを拡大する。事情に詳しい関係者はこうした動きについて、本土でのギャンブル解禁にいずれ扉を開く可能性のある動きだとみている。

 国務院が承認した改革指針として国営新華社通信が14日伝えたところによれば、当局は海南島での競馬やビーチスポーツ、ウオータースポーツなど他のプロジェクトの発展を支援する。また、大規模な国際試合のスポーツくじやインスタントくじの発展を海南省として探る必要があると指摘した。詳細については触れていない。

 中国政府は基本的にあらゆる形態のギャンブルを禁止している。しかし、国際的なサッカーの試合結果を予想するものなど、2種類のくじを認めている。また競馬については、賭ける行為は禁じているものの、一部容認。ただ、中央政府は競馬の振興を図るとは表明してこなかった。中国でギャンブルが合法化されているのは(特別行政区の)マカオのみ。

 中国宝くじ業界団体の蘇国京会長は「中国ではここ数年、競馬が急速に発展してきたが、中央政府が一つの都市での競馬振興に乗り出し、同時にスポーツくじのさらなる発展を奨励したのは初めてだ」と指摘。「まだ検討に時間を要するが、海南省は島の観光を盛り上げるため、競馬やボートなど、より多くのスポーツイベント向けのくじ投入を試みる可能性がある」と述べた。

 今回の措置は習近平国家主席が同島を訪れたのに合わせて公表された改革パッケージの一部。このほかにも国際線の便数拡大や島を自由貿易港として開発することなどが盛り込まれた。

 ブルームバーグは2月、事情に詳しい関係者の話として、習主席が率いる党の改革グループの下でオンラインでのゲームやくじなどを海南島で行うのを認めることが検討されていると報じた。関係者は当時、いずれ実店舗を持つカジノに道を開く可能性のある案だと指摘していた。(ブルームバーグ Daniela Wei、Keith Zhai)