米GM、最大1500人解雇 小型車低迷、大統領の主張に逆行

米ミシガン州にあるGMの「キャデラック」の組み立てライン(ブルームバーグ)
米ミシガン州にあるGMの「キャデラック」の組み立てライン(ブルームバーグ)【拡大】

 米ゼネラル・モーターズ(GM)は小型セダン「シボレー・クルーズ」を製造するオハイオ州の工場で、6月末に最大1500人を解雇する方針だ。米自動車産業で雇用を回復するというトランプ大統領の主張に逆行する形となる。

 オハイオ州ローズタウンの組立工場は人員削減の一環として1シフトのみで稼働すると、広報担当のデイナ・ハート氏が電子メールで明らかにした。同工場での人員はほぼ半減するが、ハート氏は同工場が当面操業を継続する方針だと説明した。

 ハート氏は「ローズタウンは数少ない小型車製造拠点の一つであり、それを維持するのが当社の方針だ」と指摘した。

 今回のGMの措置はトランプ氏がしばしば主張している、米国の自動車産業の雇用拡大に相反する動きとなった。トランプ氏は自動車業界に対して、メキシコから米国の中西部に生産拠点を移管するなど国内投資の拡大を強く求めている。

 GMの雇用削減は、米国でクロスオーバー車の需要が高まる一方、セダンなどの車種の売り上げが低迷していることが背景にある。2018年1~3月期(第1四半期)のシボレー・クルーズの販売台数は前年同期比で26%減少し、4万台を下回った。業界全体でもスポーツ用多目的車(SUV)など大型車が販売台数を伸ばすなか、自動車メーカー各社では低迷が続く小型車など一部車種を生産する工場で従業員を解雇する動きが広まっている。(ブルームバーグ David Welch)