配車サービスに相次ぎ参入 比、4社が認可申請

マニラ首都圏の道路。フィリピンの配車サービス市場は競争が激化しそうだ(ブルームバーグ)
マニラ首都圏の道路。フィリピンの配車サービス市場は競争が激化しそうだ(ブルームバーグ)【拡大】

 フィリピンは、乗客と運転手を結びつける配車サービス事業に地場企業が新規参入する動きが加速している。陸上交通許認可規制委員会(LTFRB)は、4社の事業申請を審査中であることを明らかにした。現地経済紙ビジネス・ワールドなどが報じた。

 LTFRBのリザダ理事は、地場のPiraとLagGo、Owto、Hypeの4社が配車サービス事業の承認待ちだと認めた。リザダ氏は「競争相手が不在とされる市場にまもなく競争がもたらされる。消費者の利益につながるため競争は有益だ」と強調した。

 承認されれば、4社はマニラ首都圏で合計6万5000台規模の配車サービス市場に参入する計画だ。

 インドネシアの配車サービス大手ゴジェックも年内にもフィリピンでサービス開始を目指すとすでに表明している。

 米ウーバー・テクノロジーズは3月、東南アジアの配車サービス事業や食品配送事業をシンガポールに本社を置くグラブに売却すると発表した。フィリピンの配車アプリ利用者らは、グラブが市場を独占することで運賃値上げにつながることを懸念している。

 これに対し、グラブ・フィリピンズは、ウーバー・フィリピンズとの事業統合により、車両が増えて運賃値上げが抑制され待ち時間も減少し、サービスが向上すると説明した。グラブはウーバー・フィリピンズの登録ドライバーをグラブ・フィリピンズに移行させる手続きをすでに開始している。

 グラブ・フィリピンズを率いるブライアン・クー氏は、LTFRBのマスターリストに基づき、ウーバーの登録ドライバー約2万~2万4000人の登録を見込んでいる。ウーバーの全登録ドライバーがグラブに移行した場合、ドライバーは合わせて5万5000~6万5000人規模になるという。

 なお、フィリピンの規制当局はグラブのウーバーの事業買収について可否の審査を行っている。(シンガポール支局)