キャッシュレス、ATMは消え去るのみ? (1/2ページ)

 現金自動預払機(ATM)が「中年の危機」に直面している。銀行や雑貨店、バーなど至る所に競争相手が設置されているだけでなく、電子商取引の広まりがATMの存在意義を失わせつつある。

 米ATMメーカー、トリトン・システムズのダリル・コーネル最高経営責任者(CEO)は「米国にあるATMの総台数は50万台に近付いている。完全な成熟市場だ」と話す。

 携帯電話を使ったモバイル・バンキングや「ベンモー」など個人間送金サービスの広まりもあり、ATMメーカーは生き残りをかけてソフトウエアや無人レジなどに目を向ける。

 過去数年にわたり米国で稼働するATMの台数はほぼ変わらず、メーカーの収支報告会では繰り返し受注への懸念が示されてきた。調査コンサルティング会社RBRの調べでは、2010年から16年にかけてのATM稼働台数の伸びは1.4%にとどまる。

 ビジネス・インサイダー・インテリジェンスの15年の調査では、ミレニアル世代の40%が「クレジットカードかデビットカードで代用できるなら現金の利用をやめる」と回答した。以降のデータはないものの、この割合は過去3年で増加した可能性が高いと同社は推測する。

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